広告やデザインの制作において、安定したキャラクター表現や高品質な文字入りビジュアルの作成は、従来時間やコストのかかる作業でした。Ideogramは、独自の生成AIモデルにより、文字を含んだデザインや一貫性あるキャラクター画像を簡単に生成できるツールです。
本記事では、Ideogramの概要から特徴、Character機能の使い方、料金体系、ビジネス活用事例まで整理して解説します。
目次
- Ideogramとは
- Ideogramが提供する主な機能
- Character機能による一貫したキャラクター生成
- 料金プランと利用範囲
- Ideogramの利用手順(Character機能の例)
- ビジネスシーンでの活用事例
- 導入にあたっての留意点
- まとめ
Ideogramとは

引用: https://ideogram.ai/t/explore
Ideogramはカナダ・トロントを拠点とする企業が開発した画像生成AI です。Google Brain出身の研究者らが設立し、文字を自然に描写できる画像生成モデルを独自に開発しました。他の生成AIでは難しい長文テキストや複雑なレイアウトを再現できる点が大きな特徴です。
Ideogramが提供する主な機能
Ideogramには、デザイン制作を支援するための複数の独自機能があります。それぞれの機能が具体的にどのように役立つのかを整理します。
高精度なテキスト生成
他の生成AIでは文字が崩れたり読みにくくなることが多いですが、Ideogramは独自のモデルによって、 長文や複雑なフォントでも正確に描写 できます。例えば、ポスターや広告用のキャッチコピー、ブランド名入りのロゴも、そのまま画像に溶け込む形で生成可能です。これにより、デザイナーが一からレイアウトする手間を減らし、短時間で完成度の高いデザインを得られます。

引用: https://docs.ideogram.ai/using-ideogram/prompting-guide/2-prompting-fundamentals/text-and-typography
多彩なスタイルとカスタマイズ性
利用者は「Realistic(写真風)」「Design(グラフィック寄り)」「Anime」「3D」など、幅広いスタイルを選択可能です。これにより、 製品写真のようなリアルな画像 から イラスト風の表現 まで対応でき、マーケティング資料やSNS投稿など用途に応じた最適な仕上がりを実現できます。
さらに、 Style Reference(スタイル参照)機能 を使えば、手持ちの画像をアップロードして、その雰囲気や画風を新しい生成画像に反映できます。例えば、既存広告のトーンやブランドガイドラインに沿ったビジュアルを簡単に作成でき、従来のように文章で細かく指定する手間を省けます。

Magic Promptによるプロンプト拡張
簡単な指示を入力すると、AIがそれを より具体的で詳細なプロンプトに自動変換 します。例えば「カフェにいる人物」と入力しただけで、「木のテーブルでコーヒーカップを手に笑顔で座っている若い人物、柔らかな自然光が差し込む窓際」といった表現に膨らませてくれます。専門的な知識がなくても、高品質な生成結果を得やすくなる点が魅力です。
編集機能(Canvas・Remix・Magic Fill)
Ideogramには生成した画像を加工できる編集機能も備わっています。
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Canvas では無限キャンバス上に画像を配置し、背景を拡張したり一部を置き換えたりできます。
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Remix では既存画像のレイアウトを維持しつつ、内容だけを差し替えることができます。
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Magic Fill は特定の領域をブラシで指定し、その部分だけを新しい要素に置き換えられます。
これにより、単なる画像生成だけでなく、 デザインの修正やバリエーション展開 も柔軟に行えます。
Character機能による一貫したキャラクター生成
Ideogramの中でも注目を集めているのが「Character機能」です。これは、1枚の参照画像から同じキャラクターを一貫して生成できる機能です。
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1枚の画像から同じ人物をさまざまな場面に登場させられる
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髪型や表情などを維持したまま、異なるシチュエーションを表現できる
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マスク機能を使えば、保持したい要素(顔・髪など)や変化させたい部分を細かく調整可能
従来は専用学習や大量の参照画像が必要でしたが、この機能では手軽に活用できます。ストーリー制作やキャラクターマーケティングに有効です。
実際に、以下のサンプル画像を使用し、「make her into a business woman」というプロンプトで4種類のキャラクター画像を生成しました。

料金プランと利用範囲
Ideogramは無料で試すこともできますが、本格的に利用する場合は有料プランが必要です。主要な違いは以下の通りです。

引用: https://ideogram.ai/pricing?tab=personal
| プラン | 月額 | クレジット・生成枚数 | 利用可能機能 |
|---|---|---|---|
| Free | 無料 | 週10クレジット(約40枚/月) | 基本機能、Character試用10回まで |
| Basic | $8 | 1日100クレジット+月400優先クレジット | ネガティブプロンプト、シード固定 |
| Plus | $20 | 月1,000優先クレジット+無制限スロークレジット | Magic Fill、Extend、Character無制限 |
| Pro | $60 | 月3,500優先クレジット+無制限スロークレジット | 一括生成、並列処理 |
| Team | $30/人(2名~) | 1人あたり月1,500優先クレジット | チーム向け、Pro相当機能 |
商用利用も可能で、生成した画像の権利は利用者に帰属します。
Ideogramの利用手順(Character機能の例)
Character機能の基本的な利用手順は以下の通りです。
アカウント作成
Ideogramの 公式サイト にアクセスします。画面中央に「Sign in to Ideogram」というポップアップが表示されます。 以下のいずれかでサインインできます。
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Continue with Google(Googleアカウントで続行)
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Continue with Apple(Apple IDで続行)
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Continue with Microsoft(Microsoftアカウントで続行)
選んだサービスのログイン画面に移動し、メールアドレス・パスワードで認証します。必要に応じて、2段階認証や本人確認も行ってください。認証が成功すると、自動的にIdeogramアカウントが作成され、そのまま利用可能になります。

Create Character
まず、生成画面でCharacterタブを開きます。参照画像をアップロードまたは撮影して設定すると、プロンプト入力欄にキャラクターが紐づきます。

次に、生成したいシーンやスタイルを指定し、生成を実行します。必要に応じてマスク編集やテンプレートの活用も可能です。

完成した画像は保存して再利用できます。

ビジネスシーンでの活用事例
Ideogramは、個人利用だけでなくビジネスシーンでも注目されています。
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広告やSNS用のビジュアル制作 例:
A poster on a wall with text that reads: "Everything you can imagine is real. – Pablo Picasso"
引用: https://docs.ideogram.ai/using-ideogram/prompting-guide/2-prompting-fundamentals/text-and-typography
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ブランドキャラクターの一貫した生成
こうした取り組みは、企業のマーケティング活動にも応用可能です。
導入にあたっての留意点
便利な一方で、以下の点に配慮が必要です。
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商標や著作物に 似たデザインを生成した場合は利用に注意 する
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キャラクター参照画像に個人の顔写真を使う場合は 肖像権に配慮 する
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無料プランでは利用制限があるため、 業務利用には有料プラン が現実的
これらを理解して導入することで、より安心して活用できます。
まとめ
Ideogramは、文字を含んだ画像生成とキャラクター一貫性に強みを持つ生成AIです。特にCharacter機能は、1枚の画像から同じ人物をさまざまなシーンに登場させることができ、ビジネスにも活かしやすい機能です。制作の効率化と表現力の向上を両立できるツールとして、日々の業務やクリエイティブ活動に取り入れる価値があるでしょう。