映像や資料に自然なナレーションを追加したいとき、従来は外部の声優やナレーターを起用する必要がありました。AI音声生成の進化により、テキスト入力だけでリアルな音声を作れるサービスが登場しています。その代表例が「にじボイス」です。
本記事では、にじボイスの概要、特徴、料金体系、公式が示す活用カテゴリに加えて、2025年10月からの提供方式変更についても解説します。
目次
にじボイスの概要と開発背景

にじボイスは、DMMグループの株式会社Algomaticが開発・提供するAI音声生成サービスです。2024年12月に正式リリースされ、テキストを入力するだけで高品質な音声を生成できます。
従来型の合成音声と異なり、抑揚や感情表現に優れ、商用利用にも対応しています。さらに、声の提供者に収益を還元する仕組みを備えており、持続可能なサービスモデルとして展開されています。
主な特徴と強み
にじボイスの特徴は、利用者が業務や制作に活かせる点に直結しています。大きく分けて以下の機能と仕組みが強みです。
多彩なボイスモデル
100種類以上の音声モデル が用意されており、年齢層・性格・雰囲気が細かく設定されています。
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明るいキャラクターボイスから落ち着いたナレーションまで幅広く対応
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関西弁や囁き声(ASMR)など特殊な声質も利用可能
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定期的に新しいモデルが追加される仕組みを採用
幅広いバリエーションにより、広告、研修、商品説明など用途に合わせて最適な声を選べます。
感情表現に対応した自然な読み上げ
従来の機械的な合成音声と異なり、 にじボイスはテキストの文脈や句読点をもとに自然な抑揚をつけます。
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「!」や「?」の入力で声色が変化
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文の強調や感情の起伏を自動で表現
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聞き手に違和感を与えないナレーションを生成可能
これにより、プロが収録したような臨場感ある音声が短時間で得られます。
商用利用への対応
ビジネスシーンで安心して使えるように、 商用利用が認められています。クレジット表記(例:「Voiced by NIJI Voice」「にじボイス」など)さえ行えば、安全に動画広告や教材、案内アナウンスなどで使用できます。音声モデル提供者へのロイヤリティ還元仕組みにより、透明性と安心感が高いサービスです。
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動画広告、商品PR、社内研修などに利用可能
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利用規約に沿ったクレジット表記を行えば問題なく公開可能
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API連携で自社アプリやサービスへの組み込みにも対応
「使いやすさ」と「権利保護」の両立を実現している点が特徴です。
収益還元モデル
声の提供者(ボイスパートナー)に対して、利用料の一部がロイヤリティとして還元される仕組みを採用 しています。
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合成音声サービスにありがちな「無断利用」ではなく、契約に基づく正規利用
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クリエイターに収益が還元されるため、持続可能なモデルとして期待されている
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今後の新規音声モデル追加の基盤となる仕組み
これにより、利用者も「安心して使えるサービス」として認識しやすくなっています。
これらの機能により、にじボイスは「クオリティ」「安心」「汎用性」を兼ね備えたサービスとなっています。
料金体系と利用プラン
料金は月額制で、利用できる文字数に応じて複数のプランが用意されています。
| プラン | 月額料金 | 利用文字数 | 想定ユーザー |
|---|---|---|---|
| フリー | 無料 | 1,000文字 | 試用や体験 |
| スタート | 490円 | 5,000文字 | 小規模利用 |
| ベーシック | 980円 | 10,000文字 | 継続的な制作 |
| スタンダード | 2,940円 | 30,000文字 | 活発な個人・小規模チーム |
| プレミアム | 9,800円 | 100,000文字 | プロ制作者 |
| プロ | 44,980円 | 500,000文字 | 制作会社規模 |
| ビジネス | 82,500円 | 1,000,000文字 | 企業利用 |
| エンタープライズ | 要相談 | カスタム | 大規模利用 |
まずはフリープランで試し、利用頻度に応じてアップグレードできる仕組みです。
さらに、API版はプリペイド方式で提供されており、1万文字単位で課金できます。これにより、自社アプリやサービスに音声生成機能を組み込むことが可能です。
使い方の流れ
公式サイト にアクセスし、アカウントを作成します。

トップページのメニューからボイスモデルを選び、好みの声を指定します。テキスト入力欄に文章を入力すると音声が生成され、その場で再生できます。
生成された音声はMP3形式でダウンロードも可能です。操作は画面上の案内に従うだけで進められるため、初めてでも迷わず利用できます。
利用シーンの例
にじボイスは、以下のような場面での利用が想定できます。
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SNS動画広告 自然なナレーションでSNSプロモーション動画の表現力を高める用途
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教育・研修動画 eラーニング教材や社内研修のナレーション補助としての活用
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バーチャルアシスタント AIキャラクターに声を付与しユーザー対応の表現に応用
広告制作から社内教育、顧客対応まで幅広い活用の可能性があります。
2025年10月以降の提供方式と審査制移行
公式によると、 2025年10月1日10:00から「公開形式」での提供を終了し、「審査制のクローズドプレミアム形式」に移行 する予定です。つまり、ユーザーは事前の審査を通過してから利用開始できる方式へ変更されるため、導入の際は事前申請や審査対応の準備が必要となります。
【重要】『にじボイス』審査制サービスへ移行のお知らせ
— にじボイス公式アカウント (@nijivoice_jp) July 30, 2025
『にじボイス』は、2025年10月1日(水)10:00より公開形式でのご提供を終了し、審査制のクローズドプレミアムサービスへ移行いたします。移行理由や、クローズドプレミアム版の利用方法は下記をご確認ください。https://t.co/kRpG4buwMo
導入前に確認すべき要件と注意事項
導入を検討する際には、以下の点に注意する必要があります。
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生成音声には クレジット表記が必須
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利用規約で禁止されている用途(アダルト・違法行為など)には利用不可
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APIを活用すれば 既存システムやアプリに組み込むことも可能
適切にルールを守れば、安全に幅広いビジネスシーンで活用できます。
まとめ
にじボイスは、豊富な声の選択肢と自然な読み上げ表現が魅力のAI音声生成サービスです。無料プランも用意されているため、まずは品質を試すところから始められます。商用・業務活用にも対応し、API経由でのサービス連携も可能です。2025年10月以降は審査制へ移行するため、導入を検討中の場合は早めのアクションが望ましいでしょう。公式サイトで提供方式の変更情報を確認し、可能な限り柔軟に対応できるよう準備を進めていくことをおすすめします。